mEditorでGo!

初出:
2008-11-23

mEditor? EmEditorじゃなくて?

 「EmEditorは良いエディタなんだけど、Pro版はシェアウェアだからライセンス上職場のマシンに片っ端からインストールする訳にはいかないし、Free版はマクロもプラグインも非対応だし、さてどうしたものか?」という向きにピッタリなのが、フリーソフトの××。

 この××のところに入るエディタを長らく捜していましたが、どうやら代入してもよさそうなエディタが見つかりました。

 『成熟した古いものは常に新しく未熟なものにとって代わられる』と言ったのはエンジンデザイン・コンサルタントだった故・兼坂 弘だったでしょうか? 名前が少々アレな感じは否めませんが、まだ枯れてはいない分瑞々しい魅力に溢れたテキストエディタです。

mEditor

ソフトの名称
mEditor(ムエディタ)
ソフトの作者
kuro
使用したバージョン
0.3.3
インストール
zipファイルを解凍
アンインストール
フォルダごと削除
正規表現の源
onig.dll-鬼車-
最新版を公開しているサイト
Haijin Boys Online
表示フォントをIPAのフリーフォントIPA X0208にできるか?
可能。文字サイズ10.5にも対応

mEditorでマクロを(作って|使って)みよう

 mEditorはJScript/VBScriptで書かれたマクロが実行できます。勿論今までにも『WSHエンジンを搭載しJScriptやVBScriptで記述したマクロを実行できます』と謳ったフリーのテキストエディタは少なからずありましたが、では具体的にどう書けば目的のマクロが作れるのか? までもフォローしてくれていたエディタは残念ながらほとんどなかった、というのがプログラミング知識のないエディタユーザーの本音。

#自力でなんとかしようにも、WSHの参考書籍なんて今じゃオライリーのアレくらいしかもう売ってないしぃ。

 こちらとしては別にプログラムを覚えたくてエディタを使うのではなく、効率的なエディタで使い方を工夫したいだけなので、ソート・置換系の実用的なサンプルマクロが最初から公開されているのが大変ありがたいです。お蔭でゼロから考えなくても加工するだけでそれなりに使えるものを作ることができました。

 以前に2ちゃんねるのmEditorスレッドに投稿したものがほとんどですが(ちっても当方と向こうの投稿者との同一性の証明をできませんが)、掲示板に貼るには行数の多いものとか、自分で使って便利と感じるものも公開しておきます。勿論実行結果に対する責任は取りませんし、保証もしません。それでも良かったらどうぞ。

 マクロの文字コードはシフトJISでもとくに問題はありませんでしたので、すべてシフトJISです。マクロファイルはお使いのローカルマシン上に保存後、拡張子を.txtから.jsに変更してください。

ソート系マクロ

ソートマクロ
『昇順で並べ替え』マクロは作者サイトで公開でも公開されていますが、当方の環境では実行すると何故か改行が一段ズレてしまうので、適当に加工した結果ズレないようにしました。
ま結果オーライということで。
逆順マクロ
ソートではなく、行の順番を逆順に並べ直すだけのマクロです。個人的には結構使い道があると思っていますが、標準でこれができるエディタは寡聞にしてoedit/otbeditくらいしか存じません。
逆・ソートマクロ
『降順で並べ替え』マクロは作者サイトでも公開されていますが、ソートマクロ+逆順マクロで具現化してみました。
目的は一つでもそこに至るルートは複数あるかもしれない、ということで。
重複行削除マクロ
『連続する重複行を削除』マクロは作者サイトでも公開されていますが、それとは別の記法で書いたのは、正規表現ベースの記法しか当方の脳味噌には理解できないからです。
一部書き換えることで、重複行をすべて削除し、一回しか登場しない行だけを抽出することができます。
sort-uniqマクロ
ソートマクロ実行後に重複行削除マクロを実行するマクロ。
単なるマクロの合わせ技ですが、一瞬でカタがつくのはやはり快感です。

置換系マクロ

リストによる一括置換マクロ
"置換対象文字列" , "置換文字列" の順で書いたリストに従って置換するSED風味マクロ。
作者サイトの掲示板で直々にご教授していただいたマクロを加工。
一括置換ではなく上から順に逐次置換するマクロなので、リストの順番に注意。
先頭だけ大文字にするマクロ
英単語の先頭だけを大文字にするマクロ。
自分では使うことはないので、一文字だけのアルファベットも大文字にして良かったのか、ちょっと不安。
文字数カウントplusマクロ
新バージョンに付属されたマクロは“バイト数”をカウントするマクロだったので、“文字数”をカウントするマクロ。
mEditorの祖となるエディタ・真魚にもJScriptによる文字数カウントマクロが提供されていますが、そのままではmEditorでは動かないので、動くように加工させていただきました。
置換を実行すると何文字置換されたか? 以外に改行数とタブ数も表示されます。
かな←→カナ変換マクロ
作者サイトで公開されていた『標準変換』マクロを加工した、別名『ワレワレハ宇宙人ダ』マクロ。
平仮名を全角カタカナに、全角カタカナを平仮名に置換するので、『われわれはシタン星人だ』→『ワレワレハしたん星人ダ』に置換できます。
逐次置換ではなく一括置換なので、元からあるカタカナ・平仮名と混じって『ワレワレハシタン星人ダ』のようになることはありません。
宇宙人やロボットの台詞にするだけでなく、漢字とカタカナで綴られた法律の条文を読みやすくしたりにも使えるんじゃないでしょうか。
都道府県省略マクロ
都道府県と市町村が同じだったら都道府県を省略するマクロ。
たとえば年賀ハガキに宛先を打ち出すとき、『東京都西東京市』『大阪府大阪市』『千葉県千葉市』みたいに、都道府県と市町村が同じな住所をそのまんま出力するのって冗長だと思いません? ただでさえ長い集合住宅名に文字数喰われるんですから。
テキスト上で加工したのちExcelとかハガキ印刷ソフトに食わせて下さい。

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